「最近、娘の様子が前と違う気がする」
「思春期の話、どこから・誰がするのが正解?」
「父親として、どこまで踏み込んでいいのか分からない」
こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしている「しおこめパパ」です。
高学年期の娘との関わりで、どのパパも一度はぶつかるのが、「思春期の心と体の変化に、どう向き合うか」というテーマです。
正解はありません。だからこそ、「踏み込みすぎず、距離をとりすぎず」のさじ加減が、本当に難しい。
この記事は、「小学生の娘とパパのかかわり方/高学年編」シリーズの第②回。
テーマは、思春期の心と体の変化。父親として、社会福祉士として、私自身が意識している10の関わり方をまとめました。
ご注意:医学的・心理学的なアドバイスではなく、あくまで「現役パパで社会福祉士の私の視点」です。気になる症状や深い悩みは、必ず専門の医師・スクールカウンセラー等にご相談ください。
そもそも、思春期の入り口で起きていること
小学校高学年は、まさに思春期の入り口。心と体が、これまでとは違うスピードで変化していく時期です。
- 第二次性徴がはじまり、体つきが変わってくる
- ホルモンバランスの変化で、感情の起伏が大きくなる
- 自我の確立が進み、親への反発・自立欲求が強まる
- 友達との比較から、自尊心と劣等感がジェットコースターになる
- 「自分」という存在を意識し、内面の世界が深まっていく
「変わってきたな」と感じる時期は、子どもが自分自身でも「いちばん戸惑っている時期」。
パパが慌てるより先に、まず「今、いちばん戸惑っているのは本人かもしれない」と思っておくと、関わり方が変わります。
社会福祉士パパが意識している10のこと【高学年編②】
① 「変化に過剰反応しない」をデフォルトに
体つきが変わる、声が変わる、気分のムラが大きくなる――。
変化に対して、つい「えー!もうそんなに大きくなったの?」と大きく反応しがちですが、これが本人にはプレッシャーになります。
意識しているのは、変化に気付いても、いつもどおりの態度で接すること。「気付いてるけど、特別扱いはしない」が、いちばん安心を生みます。
② 体の変化は「事実ベース・短く」だけ
体の変化に関する話は、長く語らないのがコツ。
「成長してくると、こういうことがあるからね」「困ったらいつでも聞いてね」――それくらいで十分。
福祉援助でも「相手のペースで、必要な分だけ情報を渡す」のが基本。子どもが自分から聞ける余白を残しておきます。
③ 必要な物は「あるよ」と置いておくスタイルで
生理用品、デオドラント、保湿用品など、必要になりそうな物は、本人がいつでも手に取れる場所に置いておく。
言葉にしすぎず、「ここに置いてあるからね」と一言伝えるだけ。
これは社会福祉士の「アクセシビリティの確保」の感覚そのまま。「使いたいときに、自分で手が届く」ようにしておくのが、いちばん優しい関わりです。
④ 父親としての「距離」を意識する
娘がプライバシーを意識し始めるこの時期、父親としての距離感は1段、2段、引いていいと思っています。
着替えのタイミング、お風呂の話、体の話。「踏み込まない」ことが思いやりになる場面が、ぐっと増えます。
これは、社会福祉士の世界で言う「適切な境界線(バウンダリー)」の感覚です。
⑤ 母親(妻)としっかり連携する
父親では話しにくいテーマもあります。そこは無理に頑張らず、母親に委ねる。
大事なのは、夫婦のあいだで「役割分担を共有しておく」こと。
誰が何を伝えるか、どこで線を引くか――事前に話しておくだけで、家庭の対応がぶれません。
⑥ 「変化」をネガティブな言葉で語らない
「これから大変になるよ」「思春期って厄介だよね」――こうした「変化=困りごと」のレッテルは、本人に重たくのしかかります。
意識しているのは、「変化=当たり前で、自然なこと」として淡々と受け止めること。
福祉援助の「ノーマライゼーション」の発想に近い感覚です。
⑦ 自尊心ジェットコースターには「短い肯定」で
鏡の前で「太った気がする」「ぶさいくかも」――そんな言葉が出てくる時期。
無理に長く励まさず、「パパはあなたのこと、ずっと大事だよ」と短く・しずかに伝える。
長い説得は逆効果になることが多く、「短く、繰り返し、揺るがず」がいちばん効きます。
⑧ 一人になりたい時間を「尊重する」
部屋にこもる、無口になる、一人で過ごしたがる――。
これは反抗ではなく、「自分の世界をつくっている」大事な作業です。
無理に踏み込まず、「ご飯のときだけ顔を合わせる」くらいの距離感もアリ。
社会福祉士の「自己決定の尊重」は、こんな日常の小さな場面にも生きてきます。
⑨ 「ホルモンのせい」と決めつけない
機嫌が悪い、急に泣く、急に怒る――そんなとき、つい「思春期だから」「ホルモンだから」と片付けたくなります。
でも、本人にとっては、「ちゃんと理由のある気持ち」であることが多い。
「そう感じるくらい、なにかあったんだね」と気持ちを先に受け止めるのが、福祉援助で言う「受容」そのものです。
⑩ 自分の思春期エピソードを「そっと」シェアする
「パパも中学生のとき、似たようなことで悩んだなぁ」「うまく言葉にできなかったよ」――そんな「自分の弱みのある体験」を、無理のない範囲でシェアする。
これは社会福祉士の「自己開示」の応用。完璧なパパよりも、「昔は子どもだった同じ人間」として並ぶことで、心の距離が一段近くなります。
父親には父親にしかできない役割がある
思春期の関わりというと、「母親が中心」と思われがちです。
もちろんそれは事実の側面もありますが、父親には父親にしかできない関わりも、確実にあります。
娘が将来、自分のパートナーや友人、職場の人と健全な関係を築いていくとき、「いちばん身近な男性」であるパパとの関わりは、ロールモデルになります。
だからこそ、踏み込まなくても「いつもそばにいる、安心できる男性」でいることが、思春期のパパに求められる大きな役割だと感じています。
うまくいかない日があってもいい
もちろん、私もぜんぶ完璧にできているわけではありません。
距離を間違えてしまうこともあるし、踏み込むタイミングを誤ることもあります。
そんな日は、寝る前のひとことや、翌朝の挨拶で「いつもどおり」に戻す。
関係性は、「直線では育たない」もの。近づいたり、遠のいたり、誤解したり、戻ってきたり――その繰り返しで深まっていきます。
シリーズの今後について
今回は、「思春期の心と体の変化との向き合い方」の10レッスンをお届けしました。
次回以降の高学年編③、④…では、テーマを変えながら、また別の10レッスンを取り上げていく予定です。
予定しているテーマ案(順不同)。
- 友達トラブル・SNSとの距離感
- 勉強・進路の話を「重くしない」聞き方
- 兄弟姉妹との関わりが変わる時期の調整
- 父娘でできる「対等な対話」のつくり方
高学年編①の「社会福祉士パパが意識している10のこと」もまだ読んでいない方は、ぜひあわせてどうぞ。
あわせて、低学年期に大切にしたい関わり方をまとめた〈低学年編〉シリーズも進めていますので、気になる方はそちらものぞいてみてくださいね。
このブログでは、子育てだけでなく、わんこと子供との生活・社会福祉士の仕事・資格取得・マイル旅などについても発信しています。


コメント