「ちゃんと話を聞いているつもりなのに、娘がふくれっ面になる」
「叱ってしまったあと、自分でモヤモヤする」
「成長は嬉しいけど、関わり方が合っている自信はない」
こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしている「しおこめパパ」です。
仕事では、子ども・高齢者・障害のある方など、いろいろな方の人生に伴走させてもらっていますが、いざ自分の娘と向き合うとなると、なかなか思うようにいかない――そんな日が今もたくさんあります。
それでも、社会福祉士として学んできた「人と関わるときの基本」は、家庭の中の小さなやりとりにもしっかり生きてくれています。
この記事は、「小学生の娘とパパのかかわり方/低学年編」シリーズの第①回。
このシリーズは、「低学年期に大切にしたい関わり方」を、1記事10レッスンずつ、テーマを変えながら①②③…とどんどん書き足していく長期連載として展開予定です。
今回(第①回)は、まずいちばん大事にしている「基本のき」を10個。社会福祉士として学んだ視点も交えながら書いていきます。「正解」ではなく「ひとつの参考」として読んでみてくださいね。
そもそも低学年(1〜3年生)はどんな時期?
まず、関わり方を語る前に、低学年期の発達特性をざっくり整理しておきます。
- 自我が育ち、「自分でやりたい」気持ちが強くなる
- 感情の言語化はまだ発達途上。だから泣く・怒る・拗ねるで表現する
- 親が「世界の中心」。親の評価が自己肯定感に直結する
- 身体感覚(スキンシップ・遊び)が安心の土台になる
- 「学校生活」という社会デビューの真っ最中で、外でとても頑張っている
言い換えると、「外でいっぱい頑張っているから、家ではいったん安心していい」と感じられる場所であることが、低学年期にはとても大事です。
社会福祉士パパが大切にしている10のこと【低学年編①】
① 返事の最初は「否定」しない
娘が話してきたとき、ついやってしまうのが「いやいや、それはね…」「違うよ」と頭から否定すること。
社会福祉士の対人援助では「受容」がいちばん最初の関わりだと教わります。これは家庭でも同じ。
たとえ言っている内容が事実と違っても、まずは「そっか、◯◯って思ったんだね」と受け止めてから本題に入る。これだけで娘の口数が変わります。
② 「なんで?」には正面から答える
低学年は「なんで?」の連発期。「あとでね」「うるさい」と流すと、聞くこと自体をやめてしまうのがこの時期の特徴です。
もちろん全部に完璧に答えるのは無理。ただ、「いいところに気付いたねぇ」「パパも知らないから一緒に調べよっか」と、「問いそのものを大事にする」姿勢だけは崩さないようにしています。
③ 目線を合わせ、横並びで話す
立って見下ろしながらの会話と、しゃがんで目線を合わせた会話は、まったく別物になります。
社会福祉士の面接技法でも「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」を大事にしますが、子どもとの関係にもそのまま当てはまります。
娘が大事な話をしてきそうな雰囲気のときは、ソファに横並びで座る。それだけで、出てくる言葉の温度が変わります。
④ 失敗したときに「先に責めない」
コップを倒した、宿題を忘れた、お友達と喧嘩した――。
反射的に「なんで!」と言いたくなる瞬間こそ、「非審判的態度」の出番です。
「びっくりしたよね」「いやだったよね」と、結果より先に気持ちを置く。子どもは、自分が責められていないと感じた瞬間、自分から反省する力を発揮します。
⑤ 「どうしたい?」と本人に決めさせる
低学年とはいえ、もう立派に自分の意思を持っています。「自己決定の尊重」は、福祉援助の超基本。
「明日の準備、いまやる?お風呂のあとにする?」と選択肢を渡す形で意思決定の場を残すと、自分で決めた満足感と達成感が育っていきます。
⑥ 「ありがとう」をパパから先に言う
「靴を揃えてくれた」「弟・妹のお世話をしてくれた」「お手伝いをしてくれた」――。
当たり前に流してしまいそうな場面で、パパから先に「ありがとう」を言う。
これは、「自分は役に立てる存在だ」という自己有用感を育てる、小さくて強力な習慣です。
⑦ 学校の話は「結果」より「気持ち」から聞く
「テストどうだった?」「100点取れた?」――結果から入ると、子どもは「評価されている感覚」を持ってしまいます。
意識しているのは、「今日いちばん楽しかったことなに?」「いちばん大変だったことは?」と気持ちから入ること。
結果が気になるのは親心ですが、まず気持ちを受け止めると、結果の話も自然と出てきます。
⑧ 寝る前の3分間は「娘の話だけ」を聴く
一日の終わり、布団に入る前の3分間。
スマホを置いて、テレビを消して、娘の話だけを聴く時間を作るようにしています。
これは社会福祉士の面接で言う「集中して聴く時間を限定的でいいから確保する」テクニックの応用。
短くてもいいから、毎日同じタイミングで「聞いてもらえる」体験が積み重なるほうが、深いところで信頼が育ちます。
⑨ 約束は「パパも」守る
「明日◯◯しようね」「次の休みに公園行こうね」と約束したら、同じ熱量で覚えておくようにしています。
子どもは、親が約束を守ってくれるかどうかをじっと見ていて、それが信頼関係の土台になっていきます。
無理な約束はしない、できなかったときは正直に「ごめんね、できなかった」と話す――これも、社会福祉士としての「誠実な関係」の基本そのままです。
⑩ ハグ・タッチで「言葉以外」のメッセージを送る
低学年期は、まだまだ身体感覚で安心を受け取る時期。
朝の「いってらっしゃい」のハグ、寝る前の頭ナデナデ、宿題が進んだときのハイタッチ。
「言葉では伝えきれない大事なこと」は、身体で伝える。
これは、対人援助の現場でも「タッチング(適切なふれあい)」が安心感を生むと言われることと、本当に同じ感覚です。
社会福祉士として学んだことが、家庭でも生きる
上に書いた10のことは、決して「特別なテクニック」ではありません。
対人援助の現場で大事にしてきた「受容・傾聴・自己決定・非審判的態度」を、ただ家のなかで使っているだけ。
それでも、忙しい日々のなかでこれを意識しているだけで、娘の表情が変わり、会話の量が変わり、関係そのものがしなやかになっていく感覚があります。
うまくいかない日があってもいい
実際の私は、毎日完璧にできているわけではありません。
イライラして大きな声を出してしまう日もあるし、スマホを見ながら「ふーん」と生返事になってしまう日もあります。
そんな日は、寝る前にぎゅっとハグして、「今日はちょっと怒っちゃってごめんね」と素直に伝えるようにしています。
これも、社会福祉士の世界で大事にされている「誠実さ」の延長。
大人だって完璧じゃない。失敗を見せられるパパの方が、娘にとってずっと信頼できる存在になれるはずです。
まとめ:低学年期は「安心の土台」をつくる時期
低学年期は、これからやってくる思春期や反抗期のための、「安心の貯金」を作る大切な時期です。
「何を言っても、まず受け止めてくれるパパがいる」――。
この感覚さえ娘の中に残っていれば、これから先どんな時期が来ても、家族は強くつながっていけます。
シリーズの今後について
今回はシリーズの第①回として、まず「基本のき」にあたる10レッスンをお届けしました。
次回以降の低学年編②、③…では、テーマを変えながら、また別の10レッスンを取り上げていく予定です。
たとえばこんなテーマを書き足していく予定です(順不同)。
- 叱り方/ほめ方の10レッスン
- お友達トラブルとの向き合い方
- お手伝いと自立心の育て方
- 学習習慣・宿題との付き合い方
- 休日・家族時間の過ごし方
あわせて、思春期の入り口にいる娘との関わりをまとめた〈高学年編〉シリーズも進めています。気になる方はそちらもぜひ読んでみてくださいね。
このブログでは、子育てだけでなく、わんこと子供との生活・社会福祉士の仕事・資格取得・マイル旅などについても発信しています。


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