「今日、◯◯ちゃんと喧嘩した」
「もう学校行きたくない」
「叩かれた」「無視された」――。
娘から、こんな話が出てくると、親としていちばん胸がギュッとなります。
こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしている「しおこめパパ」です。
低学年期は、はじめての社会=「学校」に飛び込んで、毎日たくさんの人間関係を経験する時期。当然ながらお友達トラブルもたくさん起きます。
お友達トラブルは「困りごと」であると同時に、子どもがもっとも大きく成長できる学びの場でもあります。
パパの役割は、「解決すること」ではなく、「成長を支えること」。
この記事は、「小学生の娘とパパのかかわり方/低学年編」シリーズの第③回。
テーマは、低学年期の最大級の悩みごと、お友達トラブルとの向き合い方。社会福祉士パパが日々意識している10のレッスンを、できるだけ具体的にお届けします。
低学年期のお友達トラブル、その特徴
まず前提として、低学年期のお友達トラブルにはこんな特徴があります。
- 感情がそのまま行動に出やすい(叩く、泣く、無視する、走り去る)
- 「自分が正しい」モードになりやすく、相手の事情がまだ見えにくい
- 翌日にはケロッと仲直りしていることも多い(大人の感覚で深刻化しすぎない)
- 家での話し方に、本人の気持ちが大きく反映される
- まだ言語化が発達途上で、本当に伝えたいことを言葉にできていないことも
だからこそ、家庭は「安心して話せる場所」でいることが何より大事。事実関係を詰めるより、「気持ちを言葉にしてもらう場」を整える意識が、いちばん効きます。
社会福祉士パパが大切にしている10のこと【低学年編③】
① まずは「事実」より「気持ち」から聞く
「だれが?」「いつ?」「どっちが先に?」と事実から詰めると、子どもは「責められている感覚」になり、口を閉ざしてしまいます。
意識しているのは、まず「いやだったね」「悲しかったね」と気持ちから入ること。
これは社会福祉士の「意図的な感情表出」「受容」そのままで、感情を出せた瞬間に、子どもは自分から話しはじめます。
② 「相手にも事情があるかも」を一緒に考える
娘の話を聞き終えたあと、少し落ち着いてきたタイミングで、「◯◯ちゃんは、なんでそうしたんだろうね」と一緒に考えてみる。
相手を責めずに、「相手の事情を想像する」練習。
これは将来、人間関係で生き続ける「他者視点」の土台になる、とても大事な習慣です。
③ 「正解」を急いで出さない
「それはあなたが悪い」「それは相手が悪い」――こちらから「判定」を出すと、子どもは考える機会を失います。
社会福祉士の「非審判的態度」そのまま。
「どっちが悪いか」よりも、「これからどうしたいか」に時間を使うほうが、子どもの育ちにつながります。
④ 親が「代わりに解決」しない
反射的に「先生に言ってあげる!」「相手の親に連絡する!」と動きたくなりますが、まず一呼吸。
「あなたは、どうしたい?」と本人に聞いてみる。
これは社会福祉士の「自己決定の尊重」。本人の意思を確認しないまま親が動くと、結果的に本人の力が育たないことが多いです。
⑤ 学校・先生との連携の入り口を、本人に伝える
「困ったら、先生にも話してみていいんだよ」と、「頼れる大人の選択肢」を本人に渡しておきます。
社会福祉士の世界で言う「社会資源を本人と共有する」関わり。「親しか頼れない」状態をつくらないことが、長い目で見て大事です。
⑥ 相手の子を、家で悪く言わない
娘がつらい思いをすると、つい相手の子の悪口を一緒に言いたくなる――その気持ち、本当によくわかります。
でも、家でつい口にした「相手のレッテル」は、子どもの中に残り、関係修復のチャンスを奪うことも。
「いやな気持ちにさせちゃったね」と、事実より気持ちで返すようにしています。
⑦ 「お友達トラブル=学びのチャンス」と捉える
「またか…」と思う日もありますが、毎回が成長の機会。
大人になっても、職場・家族・地域のなかで、人間関係のトラブルは続きます。
そう考えると、低学年期の小さなトラブルは、「安全な場所で人間関係を練習している」とても貴重な時間です。
⑧ 「ぶつかること」自体を否定しない
「人と仲良くしなさい」「喧嘩しちゃダメ」だけだと、子どもは「ぶつかる=悪いこと」として、感情にフタをするようになります。
意識しているのは、「気持ちがぶつかるのは、悪いことじゃない」と伝えること。
大事なのは、ぶつかったあと、どう戻るか。それを家庭で一緒に練習していきます。
⑨ 落ち着いてから「次はどうしようか」を一緒に
当日その場で「次はこう言いなよ」とアドバイスしても、感情のさなかでは届きません。
夜寝る前や、翌朝、少し落ち着いたタイミングで、「次に同じことがあったら、どうしてみたい?」と一緒に考える。
これは社会福祉士の「課題解決のプロセスに伴走する」関わり。答えを与えず、一緒に探すのがコツです。
⑩ 「ただいま」のハグで、安心の土台を回復する
帰ってきた娘の顔を見て、まず黙ってハグ。
「今日も頑張ってきたね」のひと言だけ添える。
社会福祉士の世界で言う「安全基地」のメッセージです。家がいつも「戻ってこられる場所」であることが伝わると、子どもは外でぐっと頑張れるようになります。
社会福祉士の「ストレングス視点」で見ると
お友達トラブルは、つい「困りごと」としてだけ見てしまいがちです。
でも、社会福祉士の「ストレングス視点(強みに目を向ける)」で見直すと、まったく違う景色が見えてきます。
「自分の気持ちを家で話せた」「相手の気持ちを少しでも考えられた」「先生に話してみると言えた」――。
そのひとつひとつが、立派な「育ち」の証拠です。
結果(仲直りできたか/できなかったか)ばかりに目を奪われず、「プロセスの中で育っている力」に光を当てる。
そう関わるだけで、トラブルへの向き合い方が、ぐっと前向きになります。
うまくいかない日があってもいい
娘がいやな気持ちで帰ってきた日、私もイライラに引きずられて、強い口調で言ってしまうことがあります。
そんな日は、寝る前に「今日は強く言いすぎたね、ごめんね」と素直に伝えるようにしています。
社会福祉士の世界でも、関係性は「直線では育たない」もの。失敗して、戻ってきて、また進む。その繰り返しのなかで、家族の信頼は厚くなっていきます。
シリーズの今後について
今回は、「お友達トラブルとの向き合い方」の10レッスンをお届けしました。
次回以降の低学年編④、⑤…では、テーマを変えながら、また別の10レッスンを取り上げていきます。
予定しているテーマ案(順不同)。
- お手伝いと自立心の育て方
- 学習習慣・宿題との付き合い方
- 休日・家族時間の過ごし方
低学年編①の「社会福祉士パパが大切にしている10のこと」、低学年編②の「叱り方・ほめ方10レッスン」もまだ読んでいない方は、ぜひあわせてどうぞ。
あわせて、思春期の入り口にいる娘との関わりをまとめた〈高学年編〉シリーズも進めていますので、気になる方はそちらもどうぞ。
このブログでは、子育てだけでなく、わんこと子供との生活・社会福祉士の仕事・資格取得・マイル旅などについても発信しています。


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