「最近、友達のことで悩んでいるみたい」
「グループLINEから外された、と泣いて帰ってきた」
「親としてSNSにどこまで関わるべき?」
こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしている「しおこめパパ」です。
高学年期は、友達関係が世界の中心になり、そこにSNS(LINE・YouTube・各種SNS)が深く絡みはじめる時期。低学年期とは比べ物にならないくらい、関係の複雑さが増していきます。
友達トラブルもSNSも、「親が解決する問題」ではなく、「本人と一緒に乗り越える問題」。
パパの役割は、伴走者・相談相手・安全基地です。
この記事は、「小学生の娘とパパのかかわり方/高学年編」シリーズの第③回。
テーマは、友達トラブルとSNSとの距離感。父親として、社会福祉士として、私が意識している10のレッスンをまとめました。
高学年期の友達関係・SNS、その特徴
まず、この時期の友達関係とSNSにはこんな特徴があります。
- グループ意識が強くなり、所属・非所属の感覚が敏感になる
- SNSが24時間続くため、家にいても心が休まらないことがある
- 言葉のニュアンスが伝わりにくく、文字での誤解からトラブルが生まれやすい
- 親に話す前に、まず友達と共有する習慣に変わってきている
- 「親に知られたくない」領域が広がっていく
だからこそ、「監視」ではなく「対話」を主軸にした関わり方が、いちばん本人に届きます。
社会福祉士パパが意識している10のこと【高学年編③】
① 友達関係の話は「ジャッジしない」で聞く
「それは◯◯ちゃんが悪い」「あなたが我慢しちゃダメ」と、つい大人の判定を入れたくなるところを、ぐっとこらえる。
社会福祉士の「非審判的態度」そのまま。
ジャッジを早くすると、次から話してくれなくなる。聞く → 受け止める → 必要ならそっと意見を渡す、の順番を意識します。
② SNSの使い方は「ルールより対話」
「使用時間◯分まで」「夜◯時以降は禁止」とルールだけ作ると、“隠れて使う”に向かいがちです。
意識しているのは、「ルール」より「対話」。
「最近、どんな子とやり取りしてる?」「困ったこととかある?」と、普段から話題にできる関係のほうが、はるかに安全装置になります。
③ SNSトラブルは「証拠を残す」を一緒に確認
万一いやなメッセージや誹謗中傷を受けたとき、スクリーンショットを残すことが基本になります。
これは社会福祉士の「権利擁護」の発想に近く、本人を守るためのリテラシー。
「いやなメッセージは消さずに、まず画像で残す」を、ふだんの会話の中でさりげなく伝えておきます。
④ 「孤立感」のサインを見逃さない
SNS時代の友達トラブルは、「物理的な暴力」より「無視・既読スルー・グループからの除外」として現れることが多いです。
表情、食欲、寝つき、口数、スマホを見る頻度――サインは目に見えにくい場所に出ます。
社会福祉士の世界で言う「アセスメント(観察と理解)」の感覚を、家庭の中でも持ち続けたいところです。
⑤ グループLINEの距離感を、一緒に考える
「みんなが入っているから、抜けられない」というプレッシャー、本当に重たいものです。
「絶対に抜けるべき」「絶対に居続けるべき」とこちらが結論を出さず、本人がどうしたいかを一緒に整理する。
これは社会福祉士の「自己決定の尊重」。本人が選んだ道だからこそ、続けられます。
⑥ 「悪口・陰口」の話を聞いてしまったときの対応
娘が誰かの悪口を話してくれたとき、つい「そんなこと言っちゃダメ」と返したくなりますが、まずは「いやな気持ちだったんだね」と感情を受け止める。
そのうえで、「悪口を言うこと自体を責めるのではなく、その悪口を別の場所で再生産しない関わり方を一緒に考える」のが、私のスタンスです。
⑦ 親もSNSを「使う側」として、リアル感を持つ
親自身がSNSをまったく触っていないと、子どもの世界がどうしても遠く感じられます。
「親もSNSのプラットフォームを少し触ってみる」だけで、見えてくる景色が変わります。
細かい使い方を完璧に覚える必要はなく、“その世界を理解しようとしている姿勢”が大事です。
⑧ 「断る練習」をそっとサポートする
「無理に誘われた」「勉強会と称して誰かをハブる集まりに巻き込まれた」――こういうとき大事なのは、「断る言葉のテンプレを一緒に持っておく」こと。
「ごめん、今日は無理かも」「親に止められてて」など、本人を守る言葉を、一緒にいくつか用意しておきます。
これは社会福祉士の「対処スキルの獲得を支援する」関わりに近い感覚。
⑨ プライバシーと安全のバランスを意識する
スマホを覗き込まない、メッセージを勝手に見ない――というプライバシーは大事です。
同時に、「明らかに本人が傷ついている/危険にさらされている」サインがあるときは、踏み込む覚悟を持つ。
福祉援助の「秘密保持」と「安全確保」のバランスと同じで、ここはケースバイケース。普段から対話していれば、その線引きの精度が上がっていきます。
⑩ 「困ったときは誰に頼ってもいい」と何度も伝える
「親」「先生」「スクールカウンセラー」「相談ホットライン」――頼れる先は、複数あっていいと何度も伝えます。
これは社会福祉士の「インフォーマル&フォーマルな社会資源の共有」そのもの。
「親しか頼れない」状態は、本人の選択肢を狭めます。“複数の安全網”を、家庭から渡しておきたいところです。
SNS時代の親の役割は「監視官」ではなく「相談相手」
SNSをめぐる関わりというと、つい「監視」「管理」「制限」という発想になりがちです。
でも、本当に効くのは、「相談されたときに、ちゃんと相談相手になれる関係」のほうです。
娘が困ったとき、いちばん最初に話せる相手のひとりがパパでありたい――。
そのために、普段からSNSの話を「重くない話題」として扱える空気をつくることを、いちばん大事にしています。
うまくいかない日があってもいい
正直、SNSのトラブルはこちらも初心者。「これでよかったのかな?」と迷う日も、たくさんあります。
そんなときは、夫婦で相談する/学校に相談する/専門の相談機関に相談するのが、いちばん健全。
社会福祉士の世界でも、「ひとりで抱え込まない」のがいちばんの鉄則。子育てもまったく同じです。
シリーズの今後について
今回は、「友達トラブル・SNSとの距離感」の10レッスンをお届けしました。
次回以降の高学年編④、⑤…では、テーマを変えながら、また別の10レッスンを取り上げていきます。
予定しているテーマ案(順不同)。
- 勉強・進路の話を「重くしない」聞き方
- 兄弟姉妹との関わりが変わる時期の調整
- 父娘でできる「対等な対話」のつくり方
高学年編①の「社会福祉士パパが意識している10のこと」、高学年編②の「思春期の心と体の変化との向き合い方10」もまだ読んでいない方は、ぜひあわせてどうぞ。
あわせて、低学年期に大切にしたい関わり方をまとめた〈低学年編〉シリーズも進めていますので、気になる方はそちらもどうぞ。
このブログでは、子育てだけでなく、わんこと子供との生活・社会福祉士の仕事・資格取得・マイル旅などについても発信しています。


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