「叱り方が強すぎたかな…」「ほめてるつもりが、ぜんぜん響いてない」
「叱った10秒後に自己嫌悪…」
こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしている「しおこめパパ」です。
子育てをしていて、いちばん難しいなと感じるのが「叱り方」と「ほめ方」のバランスです。
正直、私も毎日が試行錯誤。
でも、社会福祉士として学んできた「人を変えるのではなく、関わり方を変える」視点を持つだけで、叱る・ほめるは、ぐっとラクになります。
この記事は、「小学生の娘とパパのかかわり方/低学年編」シリーズの第②回。
テーマは、子育ての二大難所、「叱り方・ほめ方」。社会福祉士パパが日々意識している10のレッスンを、できるだけ具体的にお届けしていきます。
叱る・ほめるの前に、知っておきたいこと
低学年期の子どもは、まだ「自分の感情」と「相手の感情」をうまく区別できません。
つまり、「叱られた=自分が嫌われた」「ほめられた=自分は良い子だ」と、ストレートに自己評価へ直結してしまいます。
だからこそ、叱るときは「あなた」ではなく「行動」を分けて伝えること。ほめるときは「結果」ではなく「プロセス」を見つけて伝えることが、いちばんの土台になります。
社会福祉士パパの「叱り方・ほめ方」10レッスン
① 叱るときは「人格」と「行動」を分ける
「あなたはダメな子!」ではなく、「コップを倒したのは困ったね」。
福祉援助の世界で言う「人と問題を切り分ける」視点は、子育てにもそのまま使えます。
人格を否定された経験は心に残り、行動を指摘されただけなら子どもは反省と成長に向かえます。
② 叱る前に、深呼吸を3秒
叱り方の8割は、“自分の感情コントロール”で決まると思っています。
イラッとした瞬間、いきなり口を開かない。「3秒だけ間を取る」を自分の中のルールにするだけで、口から出る言葉のトゲがびっくりするほど減ります。
③ 短く・その場で・1回だけ
長々と説教しても、低学年の子には届きません。届くのは「短く・その場で・1回だけ」。
これは社会福祉士の「フィードバックの原則」と同じ。タイムリーで、簡潔で、繰り返しすぎない伝え方が、いちばん相手の中に残ります。
④ 「なぜダメか」を一言だけ添える
「ダメ!」だけでは、子どもは「なぜ?」がわからないまま終わってしまいます。
「危ないからやめようね」「お友達が悲しいからね」と、理由を一言だけ添える。
これだけで、叱るが「指示」から「学び」に変わります。
⑤ ほめるときは「結果」より「プロセス」を
「100点取ってえらい!」より、「最後まで頑張ったね」「毎日コツコツ続けたね」。
結果ばかりほめられると、子どもは「結果を出さない自分には価値がない」と感じやすくなります。
プロセスをほめると、結果が出ない日も、自分を信じる力が育ちます。
⑥ 「すごい!」より「具体的に何が良かったか」
「すごい!」は便利な言葉ですが、繰り返すと“流通通貨”のように軽くなっていきます。
「字を最後まで丁寧に書けてたね」「妹に優しくしてくれて助かったよ」のように、具体的に何が良かったのかを言葉にすると、子どもの中にちゃんと残ります。
⑦ 他の子・きょうだいと比較しない
「お兄ちゃんはできたのに」「◯◯ちゃんはもうできるよ」――比較によるほめ/叱りは、短期的に効果があっても、長期的には自己肯定感を削ります。
社会福祉士の「個別化の原則」そのままで、「その子だけの軸」で見てあげるのがいちばんです。
⑧ 「ほめ+ありがとう」のセットで自己有用感を育てる
「お皿を運んでくれてえらいね」だけでなく、「お皿を運んでくれてありがとう、助かったよ」。
子どもは、「自分は誰かの役に立てている」と感じる体験で、ぐんと前向きに育っていきます。
これは、対人援助のなかでもよく言われる「自己有用感」を育てる関わりそのもの。
⑨ 叱ったあとは必ず「フォローアップ」
叱りっぱなしは、子どもの中に「嫌われたかも」という不安を残してしまいます。
叱ったあと、しばらくしてから「さっきは強く言ったけど、わかってくれてありがとう」と一言。
あるいは寝る前にハグだけでもOK。「叱った関係」を「信頼の関係」に戻すことが、本当に大事です。
⑩ 「ほめポイント」を見つけるアンテナを毎日立てる
叱るポイントは、立てなくても自然と目に入ります。難しいのは「ほめポイントを意識的に探す」こと。
朝の挨拶、靴を揃えた、弟妹に優しくした、宿題を始めようとした――「当たり前」の中に「えらい」を見つけるアンテナを立てるだけで、家庭の空気が変わります。
社会福祉士の「ストレングス視点」を家庭に
社会福祉士の援助の中に、「ストレングス(強み)視点」という考え方があります。
困難ばかりに目を向けるのではなく、“その人がすでに持っている強み”に光を当てる関わり。
これを家庭に持ち込むと、子どものいいところが、面白いほど見えてきます。
「うちの子、できないことばっかり…」と感じている日ほど、ストレングス視点を意識してみると、見える景色が変わります。
叱り方・ほめ方が変わると、何が変わる?
実際に、上に書いた10レッスンを意識して数か月過ごしていると、家のなかで起きてくる変化があります。
- 娘が話してくれる量・深さが、ぐっと増える
- 叱られても、すねる時間がぐっと短くなる
- 「ありがとう」「ごめんなさい」が、自然に出てくる
- 失敗したときに、自分から話しに来てくれる
- 小さな「できた」を、自分から報告してくれるようになる
叱り方・ほめ方は、「子どもを変える技術」ではなく「親子の関係を整える技術」。
そう捉えるだけで、肩の力がふっと抜けます。
うまくいかない日があってもいい
もちろん、私もすべてが完璧にできているわけではありません。
イラッとして大きな声を出してしまう日もあるし、後で「言いすぎた…」と落ち込む日もあります。
そんな日は、寝る前に「さっきは言いすぎたね、ごめんね」と素直に伝える。
それも立派な、子育てのレッスンのひとつだと思っています。
シリーズの今後について
今回は、「叱り方・ほめ方」の10レッスンをお届けしました。
次回以降の低学年編③、④…では、テーマを変えながら、また別の10レッスンを取り上げていきます。
予定しているテーマ案(順不同)。
- お友達トラブルとの向き合い方
- お手伝いと自立心の育て方
- 学習習慣・宿題との付き合い方
- 休日・家族時間の過ごし方
低学年編①の「社会福祉士パパが大切にしている10のこと」もまだ読んでいない方は、ぜひあわせてどうぞ。
あわせて、思春期の入り口にいる娘との関わりをまとめた〈高学年編〉シリーズも進めていますので、気になる方はそちらものぞいてみてくださいね。
このブログでは、子育てだけでなく、わんこと子供との生活・社会福祉士の仕事・資格取得・マイル旅などについても発信しています。


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