【小学生の娘とパパのかかわり方/高学年編①】社会福祉士パパが意識している10のこと

「最近、娘の口数が少なくなってきた」
「友達のことを話してくれない」
「ちょっとした言い方で、すぐ機嫌が悪くなる」

こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしている「しおこめパパ」です。
低学年のころは「パパ大好き!」で抱きついてきてくれた娘が、少しずつ「自分の世界」を持ち始める時期。それが小学校高学年です。

高学年期は、「親が頑張る時期」から「親が一歩下がって見守る時期」への移行期。
関わり方が変わらないと、すれ違いが増えていきます。

この記事は、「小学生の娘とパパのかかわり方/高学年編」シリーズ第①回
このシリーズは、「高学年期に意識したい関わり方」を、1記事10レッスンずつ、テーマを変えながら①②③…とどんどん書き足していく長期連載として展開予定です。

今回(第①回)は、まずいちばん意識している「基本のき」を10個。社会福祉士として学んできた視点も交えながら書いていきます。「正解」ではなく「ひとつの参考」として読んでみてくださいね。

そもそも高学年(4〜6年生)はどんな時期?

低学年とは打って変わって、高学年期は「子ども」と「大人の入り口」のあいだを行ったり来たりする独特な時期。

  • 抽象的な思考ができるようになり、矛盾や違和感を敏感に察知する
  • 友達関係が世界の中心に。親より友達を優先するようになる(ギャングエイジ)
  • プライバシー意識が芽生え、「自分の部屋」「自分の世界」を求め始める
  • 思春期の入り口で、心も体も大きく変化する
  • 自尊心と劣等感がジェットコースター。比較・評価にとても敏感になる

「ぐいぐい関わる」から「いるけど見ていないフリ」が必要な時期、と言ってもいいかもしれません。

社会福祉士パパが意識している10のこと【高学年編①】

① 「最近どう?」は禁句、具体的に聞く

「最近どう?」「学校どう?」――低学年ではOKだったざっくり質問は、高学年には届きません。
意識しているのは、「今日の◯◯どうだった?」「あの友達、最近会えてる?」具体的な切り口で聞くこと。
社会福祉士の面接技法でも、ざっくりした「開かれた質問」より、まず「焦点化された質問」のほうが話しやすい場面が多いのと同じです。

② 否定の前に「そう感じてるんだね」で受け止める

娘の意見が、明らかに偏っていたり、感情的になっていたとしても、まず「そう感じてるんだね」で受け止める。
これは社会福祉士の「受容」の基本そのまま。
受け止めたうえで、必要であれば「パパはちょっと違う見方もあるよ」と、「提案」の形でだけ渡す。命令や否定では伝わりません。

③ 失敗を一緒に振り返るが、責めない

テストの点数が悪かった、友達と気まずくなった、忘れ物をした――。
こういうとき、「どうしてそうなった?」「次にどうしたい?」と一緒に振り返るようにしています。
福祉援助で言う「非審判的態度」のまま。
責められた瞬間、子どもは「反省」ではなく「防衛」のモードに入ってしまいます。

④ 友達関係には「介入」より「伴走」

高学年の悩みの多くは、友達関係。
つい「そんな子と遊ばなきゃいい」と言いたくなるけれど、これはたいてい逆効果です。
意識しているのは、「どうしたい?」を聞いて、本人の選択に伴走すること。
社会福祉士の「自己決定の尊重」は、思春期の友達関係にこそ大事だと感じています。

⑤ 娘のプライバシーを「守る」

部屋に入る前にノックをする。日記や手紙を勝手に見ない。スマホを覗き込まない。
当たり前のようでいて、これがとても大事。
福祉援助の「秘密保持」に通じる感覚で、「あなたの世界はあなたのもの」と尊重するメッセージを、行動で伝えるようにしています。

⑥ パパも自分の「弱み」を見せる

「完璧なパパ」で居続ける必要はありません。
仕事で失敗した話、自分の中学時代の苦い記憶、いまでも苦手なこと――「弱みを少し見せる」ことで、娘との関係はぐっと対等に近づきます。
これは社会福祉士の「自己開示」と同じ考え方。完璧な相手より、ちゃんと「人間」してる相手のほうが、心の距離は近くなります。

⑦ 夢の話は「現実より先に夢」から聞く

「将来なにになりたい?」と聞いたとき、つい「そのためには◯◯が必要だよ」と、現実的なアドバイスを先に乗せたくなります。
意識しているのは、「いいねぇ!どんなことをやってみたいの?」と、まず夢を膨らませる側に回ること。
現実は、いずれ社会が教えてくれます。家庭でしか味わえないのは、「夢の話を肯定的に聴いてもらえる時間」のほう。

⑧ 学校や友達の話を「ジャッジしない」で聴く

娘が話してくれる友達のエピソードに、つい大人の評価を入れたくなる――「それは◯◯ちゃんが悪い」「あなたが我慢しちゃダメ」。
でも、ここでもまず大事にしたいのは「非審判的態度」
ジャッジを早くするほど、次から話してくれなくなる。聞く→受け止める→必要ならそっと意見を渡す、の順番を崩さないように意識しています。

⑨ 「指示」より「選択肢」で渡す

「お風呂入りなさい」より「お風呂、今入る?ご飯のあとにする?」。
「宿題やりなさい」より「いつごろやろうと思ってる?」。
これも「自己決定」の感覚。
同じ「促し」でも、選択肢の形にするだけで反発が激減するのは、思春期世代と関わるすべての職種で語られる王道のテクニックです。

⑩ ハグやスキンシップは「相手のサイン」を見て

低学年のころのように、いつでもハグできるわけじゃなくなってくる時期。
大事なのは、娘のサインを読み取ること。
嬉しそうにこちらに寄ってきたとき、落ち込んで膝に乗ってきたとき。「来てくれたタイミングを大事にする」ようにしています。
逆に、距離をとりたいサインを感じたときは、「いつでも戻ってきていい場所」として、静かに距離を置く。これも対人援助で大事にされる「クライエントのペースに合わせる」感覚そのままです。

高学年期は「主役交代」の時期

低学年期は、パパが主役になって関わっていく時期。
高学年期からは、少しずつ「娘が主役、パパは舞台袖」へと役割が変わっていきます。

社会福祉士の支援でも、最終的に主役はあくまで本人。
支援者は「答えを渡す人」ではなく「整える人・伴走する人」です。

家庭でも同じ。
「親としての出番」を、少しずつ「見守る人としての出番」に切り替えていく感覚を、私はこの時期に意識するようにしています。

それでも、すれ違う日はある

高学年になると、低学年のころには考えられなかった「すれ違い」や「冷たさ」も増えてきます。
そんな日は、無理に解決しようとせず、「今日は静かにしておこう」と決めるのも大事。

社会福祉士の現場でも、関係性は「直線では育たない」ものです。
近づいたり、遠のいたり、誤解したり、戻ってきたり――その繰り返しの中で、深い信頼が育っていきます。

「うまくいかない日があっても、戻ってこられる場所がここにある」
このメッセージだけ、ぶれずに伝え続けたいなと思っています。

まとめ:高学年期は「見守りながら、距離をはかる」時期

高学年期の娘との関わりは、低学年期のような「前のめりの愛情表現」から、「伴走と見守りの愛情表現」へとシフトしていきます。

  • まず受け止める
  • 介入より伴走
  • プライバシーを尊重する
  • 弱みも見せる
  • 夢を肯定する
  • 指示より選択肢
  • タイミングを見てハグ

やっていることは、社会福祉士として現場で大事にしていることと、ほぼ同じです。
「家庭の中で、最高の対人援助を実践する」――そんな気持ちで、これからも娘との関わりを続けていきたいなと思っています。

シリーズの今後について

今回はシリーズの第①回として、まず「基本のき」にあたる10レッスンをお届けしました。
次回以降の高学年編②、③…では、テーマを変えながら、また別の10レッスンを取り上げていく予定です。

たとえばこんなテーマを書き足していく予定です(順不同)。

  • 思春期の心と体の変化との向き合い方
  • 友達トラブル・SNSとの距離感
  • 勉強・進路の話を「重くしない」聞き方
  • 兄弟姉妹との関わりが変わる時期の調整
  • 父娘でできる「対等な対話」のつくり方

あわせて、低学年期に大切にしたい関わり方をまとめた〈低学年編〉シリーズも進めています。気になる方はぜひそちらものぞいてみてくださいね。

このブログでは、子育てだけでなく、わんこと子供との生活社会福祉士の仕事・資格取得マイル旅などについても発信しています。

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