ヒルティ⑥「読書と学び」5レッスン|良書を毎日少しずつ

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「読書したいけど、なかなか続かない」
「学び続ける人になりたい、でも何から始めれば?」
「ヒルティが大切にした読書術を知りたい」

こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしているしおこめパパです。3大幸福論編・ヒルティ編⑥、テーマは「ヒルティに学ぶ読書と学びの哲学5レッスン」です。

ヒルティは生涯にわたって本を読み続けた人で、『幸福論』全篇で「読書と学びは、生きるための栄養」と書きました。何を読むか、どう読むか、いつ読むか――今日はそのヒルティの読書哲学を、現代に応用できる5つに整理してお届けします。

読書は娯楽ではなく、人を作る食事。良書を毎日少しずつ、長く付き合う。

ケアマネ業務で晩年に穏やかな方を見ていると、「読書習慣を持っている方」が圧倒的に多い印象があります。本を介して新しい視点に出会い続けることは、心の若さを保つ最大の薬。ヒルティはそれを100年以上前から渡し続けてくれます。

ヒルティに学ぶ読書と学びの哲学5レッスン

ここからご紹介する5つは、速読・多読のテクニックではなく「読書を生活の土台にする」ための実践です。今の自分のペースで、無理なく続けられる粒度に絞りました。

① 「良書」を選ぶ──多読より精読

ヒルティは「悪書を多く読むより、良書を少なく読む方が、はるかに人を作る」と書きました。話題の本を追いかけるより、古典や定評ある本を選ぶ。これがヒルティ流の読書術の出発点です。

迷ったら「100年読み継がれている本」を選ぶ。古典は時間の試練を通過した本。アラン編㉖プロポ的思考編「短く考える」と地続きで、選書も「絞る」のが核です。

② 「毎日少しずつ」──長く付き合う

ヒルティは「1日10ページでも、続ければ大著も読み終わる」と書きました。一気に読む必要はない。毎日少しずつ、長く付き合うのが、本との健やかな関係です。

1日5分でいい、寝る前に1ページめくる。細い線が太い線になるのが読書習慣の本質。アラン編⑤「意志は習慣で発揮される」と同じ実践です。

③ 「メモを取る」──読みっぱなしにしない

ヒルティ自身、読書しながら常にメモを取り続けた人でした。心に響いた一行、考えさせられた箇所――それらを書き留めるだけで、読書は身体に染み込みます。

スマホのメモ、紙のノート、本への線引き――形式はなんでもいい。残すことで、知識は記憶になる。アラン編㉖「自分の言葉で考える」とも地続きの実践。読みっぱなしと、メモを取る読書では、半年後の自分が違います。

④ 「読んだものを実践する」

ヒルティが何度も書いたのが「読書は実践のための道具」です。本を読んで何かを変えなければ、読まなかったのと同じ。1冊読んで、1つ実践する――この比率が、学びを身につける王道です。

読み終わったら、必ず1つだけ実践に落とす。「明日から朝5分早く起きる」「家族にひと言ありがとうを増やす」――何でもいい。実践なき読書は、頭の運動で終わる。これがヒルティ流の学び方です。

⑤ 「人生の終わりまで学び続ける」

ヒルティは「学びに引退はない」と書きました。年齢、職業、肩書きに関係なく、学び続けることが人を生かす。これはケアマネ業務で年配の方を見ても、はっきり確認できる真理です。

80歳、90歳になっても、新しい本を開く方は表情が違います。学び続ける人は、いつまでも若い。アドラー編㉓老いる勇気編、アラン編㉓人生後半編とも完全に重なる視点です。

Aekingerzand Nationaal Park Drents-Friese Wold. 11
Photo: Agnes Monkelbaan / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

ヒルティの『幸福論』を、もっと深めたい方へ

ここまでの5つのレッスンを読んで「ヒルティの読書論や生き方論を、原典で深く読みたい」と感じた方には、『幸福論 第三部』(ヒルティ著・草間平作・大和邦太郎訳/岩波文庫)がおすすめです。3部作の完結篇で、信仰・読書・生き方の総括が深く語られます。ヒルティ哲学の集大成として、生涯手元に置きたい一冊です。

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読書は「娯楽」ではなく「人を作る食事」

良書を選ぶ、毎日少しずつ、メモを取る、実践する、生涯学び続ける――この5つは、すべて「読書を生活の土台にする」実践です。読書を娯楽から栄養に変える。これがヒルティが渡してくれる、最も実用的な生活哲学のひとつです。

読書が進まない日があってもいい

本を開く気力がない夕方、買ったまま積んでいる本、読みかけで止まっている本――どれも、あって当然です。本は逃げません。3か月後、半年後に手に取れれば十分。読書は完璧を目指す競技ではなく、自分のペースで人生に染み込ませる行為です。

👉 『超訳 ヒルティの幸福論──世界で一番幸せになる「思考力」』をAmazonで探す

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Photo: Fortew F / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

あわせて読みたい一冊

まず読書習慣そのものをやさしく始めたい方には、『超訳 ヒルティの幸福論──世界で一番幸せになる「思考力」』(齋藤孝/三笠書房)もおすすめです。ヒルティ『幸福論』を76の思考法に整理した一冊で、1日1ページずつ読み進められる構成。読書習慣の入口に最適です。

シリーズの今後について

次回⑦は「ヒルティに学ぶ誠実さと信頼の人間関係5レッスン」をお届けします。「誠実さは最大の武器」というヒルティ哲学を、家族・職場・友人関係に応用する実践を整理します。「3大幸福論編・ヒルティ編」はシリーズ全30回まで継続予定です。

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