【トイプードルとの暮らし/ワンちゃん&子供との生活編①】社会福祉士パパが体感した「子供と犬が一緒に育つ家庭」最初の10ポイント

「これから子どもが生まれるけど、犬との暮らしは続けられる?」
「すでに犬がいるけど、赤ちゃんを迎える準備はどうしたら?」
「子どもがいることで、しつけが余計に大変…どこから整理する?」

こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしている「しおこめパパ」です。
わが家では、子どもが生まれる前からトイプードルと暮らしていました。その後子どもが生まれ、いまでは小学校高学年に。

「犬だけの暮らし」と「子供+犬の暮らし」では、見える景色がまるで違います。
そして、両方を経験してわかったのは、「先に犬がいるからこそ起きる気苦労」がいくつもあるということ。

この記事は、新シリーズ「トイプードルとの暮らし/ワンちゃん&子供との生活編」第①回
このシリーズは、子どもがいる/これから子どもを迎える予定で犬とも暮らす方に向けて、1記事10ポイントずつ、テーマを変えながら①②③…とどんどん書き足していく長期連載として展開予定です。

今回(第①回)は、「子供と犬が同じ家で暮らすうえで、最初に整えたい基本のき」を10個。社会福祉士として身につけた「環境調整・関係調整」の感覚も、随所で出てきます。

「犬だけの暮らし」と何が違う?

まず、子どもがいることで起きる、犬との暮らしの主な変化を整理します。

  • 犬の生活リズムを、子どもの生活時間と両立させる必要が出てくる
  • 子どもの食べこぼし・落とし物が、犬の誤食リスクになる
  • 子どもの大声・急な動きが、犬のストレスになる
  • 犬のしつけが、家族全員で一貫していないと崩れやすい
  • 犬のスペースが、子どもにとっての「遊び場」と被りやすい

言い換えると、「犬と人だけの2人暮らし」のときには考えなくてよかった調整事項が一気に増えるのが、子供+犬の生活です。

社会福祉士パパが意識した10のこと【ワンちゃん&子供との生活編①】

① 子どもに「犬との距離感」を最初に教える

子どもにとって犬は「ふわふわのぬいぐるみ」ではなく、「自分の意思で動く一個の生命」
「叩かない」「追いかけない」「寝ているときは触らない」――これらを最初に・繰り返し・短い言葉で伝えます。
これは社会福祉士の「他者の境界線(バウンダリー)」を子どもに教える、最初の機会でもあります。

② 物理的な「安全エリア」を分ける

赤ちゃん・乳幼児期は、子どもの手が届く範囲と、犬の自由スペースを物理的に分けるのが基本。
ベビーゲート、サークル、簡易フェンス。
「気をつけて」では事故は防げません。「気をつけなくても安全な動線」を、最初に作ってしまうのがコツです。

③ 犬の「聖域」を必ず確保する

クレートやサークルは、「犬だけが入れる安全基地」
子どもには、「ここにわんちゃんがいるときは、入っちゃダメ」と最初にルール化します。
福祉援助で言う「安全基地の確保」そのまま。逃げ場のない暮らしは、犬にも子どもにも厳しいものです。

④ 子どもの食べ物・おもちゃ管理を徹底する

子どもの落としたパン、お菓子のかけら、小さなおもちゃ。これらは犬にとっては誤食リスク
食事中の犬侵入防止、食後の床掃除、おもちゃの片付け。
「子どもが小さい時期だけの一過性のことだから」と侮らず、「家族みんなで仕組み化」するのが安心です。

⑤ 散歩・お出かけは、子どもにも”参加”してもらう

「犬の世話は親がする」と切り分けすぎず、子どもに小さな役割を渡します。
リードを途中まで持つ、おやつを渡す、足を拭く、おもちゃを片付ける――。
これは社会福祉士の「役割の付与(自己有用感)」の発想。子どもが「自分も家族の一員として関わっている」と感じる体験になります。

⑥ しつけのルールは「家族全員で一貫」させる

パパだけ厳しくて、ママだけ甘くて、子どもがおやつをこっそりあげる――。これが、しつけが崩れる最大の原因です。
「家族で同じルールを共有する」。これは福祉援助で言う「多職種連携」と同じで、関わる人がバラバラの方針だと、最終的に困るのは犬と子ども。

⑦ 「兄妹のように扱わない」

わんこは家族ですが、「きょうだい」ではありません
「お姉ちゃんなんだから、ワンちゃんのお世話してあげて」「ワンちゃんのほうが小さいから優先」――。こうした「擬人化」は、子どもにも犬にも負担になりやすい。
「犬は犬、人は人」として尊重するスタンスが、長く健全な関係を作ります。

⑧ 犬を「家族の一員」として子どもと共有する

犬の好きなこと・嫌いなこと・健康状態・体調の変化を、子どもとも共有していきます。
「ワンちゃん、今日ちょっと元気ないみたいだよ」「これ食べさせると体に悪いんだ」――。
これは社会福祉士の「情報共有による参加促進」の発想。家族として情報を分かち合うことで、子どもの責任感と思いやりが育ちます。

⑨ 来客・子どもの友達が来る場面を、家族で「事前シミュレーション」する

子どもがいる家庭の犬にとって、いちばん刺激が強いのが「子どもの友達が大勢で家にやってくる場面」
知らない子の高い声、急な動き、いつもと違う匂い――これは、犬にとって相当な興奮材料です。

ここで効くのは、「来客対応のしつけ」を日常から少しずつ仕込んでおくこと。

  • 玄関でのチャイム → 「ハウス」または「待て」を合図する練習
  • 家族全員が同じ合図・同じトーンで指示する
  • 友達を呼ぶ予定の日は、事前にクレート・サークルで落ち着けるようにする
  • 子どもには「ワンちゃんが落ち着くまでは扉を開けない」「お菓子を勝手に渡さない」を共有
  • 興奮が強い犬種・性格の場合は、来客時間だけサークル内で過ごす選択肢もアリ

しつけの基本は「その場で・短く・一貫して」。来客の場面は犬・子ども・お友達みんなの安全に直結するので、“行き当たりばったり”ではなく”事前準備”でぜひ整えておきたいところです。

⑩ 子どもと犬が一緒に過ごす時間に「ルール」を作る

「お昼寝中のワンちゃんは触らない」「ご飯中はそっとしておく」「散歩中はリードを離さない」――。
「いいこと」だけを伝えるのではなく、「やってはいけないこと」も具体的に
このルール作りは、子ども自身の「他者の安全を考える力」を育てる、立派なライフスキルの学習にもなります。

「対人援助」と「対犬援助」、両方を家庭でやるということ

対人援助の専門職として働く僕にとって、家庭はもうひとつの「援助のフィールド」です。

わんこも、子どもも、それぞれ違う言葉とリズムを持つ「他者」。
その2人を、安全に・快適に・尊重しあえる形で同じ家に共に暮らさせる――これは、社会福祉士の仕事と本質的に同じことをやっている感覚です。

家族にとっての「最高のソーシャルワーク」は、家のなかにある。
大変な日もたくさんありますが、子どもと犬が一緒に育つ景色は、なにものにも代えがたいご褒美です。

うまくいかない日があってもいい

子どもが小さかった頃、犬がストレスでお腹を壊したり、噛み癖が再発したり、私自身が疲弊して八つ当たりしてしまったり――そんな日もたくさんありました。

そんなときは、「完璧を目指さない」
家族全員で、わんこも含めて、ゆるやかに整えていけばいい。
社会福祉士の世界でも、関係性は「直線では育たない」もの。家族+わんこも、まったく同じです。

シリーズの今後について

今回はシリーズの第①回として、「子供と犬が同じ家で暮らすうえで最初に整えたい基本のき」10ポイントをお届けしました。
次回以降のワンちゃん&子供との生活編②、③…では、テーマを変えながら、また別の10ポイントを取り上げていきます。

予定しているテーマ案(順不同)。

  • 子どもが小さい時期の安全管理10ポイント
  • 子どもがしつけに参加するときのコツ10ポイント
  • きょうだい+わんこの調整10ポイント
  • 旅行・実家帰省のときのわんこと子供の両立
  • 子どもが学童期になってからの役割と関わり方

あわせて、子どもがいない・犬のしつけ中心の〈ワンちゃんとの生活編〉シリーズも進めています。シリーズ第①回の「対人援助のプロでも対犬援助は素人だった僕が学んだ最初の10ポイント」もぜひあわせてどうぞ。

このブログでは、わんこのほかにも、子育て社会福祉士の仕事・資格取得・マイル旅などについても発信しています。

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