ラッセル⑧「罪悪感を手放す」5レッスン|反省と罪悪感を分ける

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「過去の失敗を、いつまでも責めてしまう」
「『こうすべきだった』が頭を離れない」
「ラッセルの罪悪感論を、現代の暮らしに応用したい」

こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしているしおこめパパです。3大幸福論編・ラッセル編⑧、テーマは「ラッセルに学ぶ罪悪感を手放す5レッスン」です。

ラッセルは『幸福論』で「過剰な罪悪感は、人生を狭くする不幸の原因」と書きました。子ども時代に植え付けられた罪の意識が、大人になっても人を縛る――今日はその核を5つに整理してお届けします。

健全な反省と、過剰な罪悪感は別物。後者は、ただ人を縛るだけ。

ケアマネ業務で晩年の方と関わると、「罪悪感を引きずってきた方」ほど、晩年に苦しまれる印象があります。過去への過剰な自責は、人生後半の幸福を静かに削ります。ラッセルの教えは、その鎖をほどく視点を渡してくれます。

ラッセルに学ぶ罪悪感を手放す5レッスン

罪悪感と健やかに付き合うための5つのカードです。

① 「健全な反省」と「過剰な罪悪感」を分ける

ラッセルは「反省は前に進む力、罪悪感はその場に縛る鎖」と区別しました。同じ「失敗を振り返る」でも、次に活かすなら反省、自分を責め続けるなら罪悪感です。

「これは反省か、罪悪感か」と問う。分けるだけで、対処が変わります。アドラー編⑭挫折編、ヒルティ編⑰苦悩編とも完全に重なる視点です。

② 「子ども時代の刷り込み」に気づく

ラッセルは「過剰な罪悪感の多くは、幼少期に植え付けられたもの」と書きました。大人になった今も無意識に縛られている。まず「これは古い刷り込みかもしれない」と気づくことが第一歩です。

罪悪感が湧いたら、「これは本当に今の自分の判断か、昔の刷り込みか」を問う。気づきが、鎖をゆるめます

③ 「完璧な道徳」を求めない

ラッセルは「完璧な道徳を求める人ほど、罪悪感に苦しむ」と書きました。人は誰でも不完全。完璧を求めるのをやめると、罪悪感は自然に軽くなります。

「60点の自分を許す」。アドラー編⑧自己受容編、アラン編㉔完璧主義編、ヒルティ編⑱自己肯定編とも完全に重なる実践です。

④ 「過去ではなく、これから」に目を向ける

ラッセルは「過去の悔いより、これからの行動」と書きました。過去は変えられない。でも、これからの行動は選べる。罪悪感に縛られるより、次の一歩に意識を移す。

「あの時こうすべきだった」を「これからこうしよう」に言い換える。意識を未来に向けると、罪悪感は薄まります

⑤ 「自分を許す」練習

ラッセルは「自分を許せる人は、他人にも寛容になれる」と書きました。自分への過剰な厳しさは、結局、周囲との関係も固くします。自分を許す練習が、幸福の土台です。

夜寝る前に「今日もよくやった、これでいい」と自分に言う。自己許容は、罪悪感の最大の解毒。アドラー編⑧自己受容編とも完全に重なる視点です。

Dülmen, Hausdülmen, eisbedeckte Pflanze -- 2021 --
Photo: Dietmar Rabich / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

ラッセルの『幸福論』を、もっと深めたい方へ

ここまでの5つのレッスンを読んで「ラッセルの罪悪感論を、原典で深く読みたい」と感じた方には、『幸福論』(バートランド・ラッセル著・安藤貞雄訳/岩波文庫)がおすすめです。日本のラッセル読書のスタンダードで、罪の意識を含む不幸の原因の分析が、論理的に整理されたまま読めます。

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罪悪感は「反省」と分けて手放す

反省と罪悪感を分ける、刷り込みに気づく、完璧な道徳を求めない、これからに目を向ける、自分を許す――この5つは、すべて「過剰な罪悪感を手放す」実践です。

罪悪感に縛られる日があってもいい

過去を悔やんで眠れない夜、自分を責め続ける朝――どれも、あって当然です。縛られる自分を、責めないでください。明日また、自分を許す一言から戻れば十分です。

Aerial image of Stromboli (view from the northeast
Photo: Carsten Steger / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

あわせて読みたい一冊

マンガで気軽に学びたい方には、『まんがでわかる ラッセルの『幸福論』の読み方』(小川仁志/宝島社)もおすすめです。書店勤務の主人公がラッセルを通して幸福を探していくストーリー仕立てで、マンガで楽しく学べる入口です。

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シリーズの今後について

次回⑨は「ラッセルに学ぶ被害妄想から自由になる5レッスン」をお届けします。「3大幸福論編・ラッセル編」はシリーズ全30回まで継続予定です。

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