【トイプードルとの暮らし/ワンちゃん&子供との生活編⑥】犬との暮らしの「制限」と向き合う~子どものストレスをやわらげる親のフォロー 10ポイント

「犬がいるから、このお店には入れないんだ」と子どもがしょんぼり
車で犬を待たせていると、気になって買い物が落ち着かない
留守番している犬のごはんの時間が気になって、つい急いで帰ってしまう

こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしているしおこめパパです。犬と暮らしていると、旅行のときだけでなく、日々のちょっとしたお出かけにも「犬がいるからこその制限」がついて回ります。

今回はワンちゃん&子供との生活編⑥として、「犬との暮らしの『制限』と向き合う~子どものストレスをやわらげる親のフォロー 10ポイント」をお届けします。幼児期から思春期まで、どの年齢の子どもでも、制限が続くと小さなストレスがたまっていくものです。犬が好きな気持ちはそのままに、その負担にどう寄りそうかを考えます。

犬との暮らしには、たしかに制限があります。でもその大変さは、一緒に暮らした人にしかわからない、たくさんの幸せとワンセットです。

「犬がいるから○○できない」が積み重なると、子どもは知らず知らずのうちにストレスをためていきます。でも、その制限の裏側には、犬がいるからこそのかけがえのない時間があります。今回は、その両方を子どもに伝えていく親のフォローをまとめました。

犬との暮らしは「日々の小さな制限」とともにある

犬を飼うと、入れるお店が限られたり、外出の時間に気をつかったり、留守番中のごはんの時間を気にしたり――旅行のような大きな場面だけでなく、日常のあちこちに小さな制限が生まれます。人間だけの暮らしとは違う、もうひとつの命と一緒に生きるということ。その前提を家族で共有しておくことが、すべてのフォローの土台になります。

犬との暮らしの「制限」と向き合う 10ポイント

ここからは、犬との暮らしで生まれる制限に、子どもとどう向き合っていくか。幼児期から思春期まで、どの年齢にも当てはまる、わが家で意識している10のポイントを紹介します。

① 「制限を不便に感じるのは、わがままではない」と伝える

犬と暮らしていると、「犬がいるから入れないお店」「犬がいるから早く帰らなきゃいけない場面」が出てきます。子どもがそれを「ちょっと不便だな」と感じるのは、ごく自然なこと。まずは「そう感じてもいいんだよ」と受け止めてあげることが、親のフォローの出発点です。がまんを求める前に、気持ちを否定しないところから始めましょう。

② お出かけ前に「犬と入れる場所・入れない場所」を一緒に調べる

犬連れだと入れないお店や施設は少なくありません。現地で「ここはダメなんだ」とがっかりするより、出かける前に子どもと一緒に調べておくほうが、気持ちの準備ができます。「このカフェはテラス席ならOKだって」「ここは犬NGだから今日はお留守番ね」と見通しを共有しておくと、子どものストレスはぐっと減ります。

③ 車でのお留守番は「短時間・気温」を家族の絶対ルールにする

犬を車内に残しての買い物は、つい「ちょっとだけなら」と考えがちですが、車内は短時間でも高温になり、とても危険です。わが家では「気温の高い時期は車に残さない」「残すとしても短時間だけ」を絶対ルールにしています。ルールがはっきりしていると、「早く戻らなきゃ」という焦りも、家族で共有できる安心感に変わります。

④ 「犬が気になって、ゆっくりできない」気持ちを否定しない

留守番中の犬が気がかりで、買い物や食事を急いでしまう――それは犬を大切に思っているからこそです。「せっかく来たのに」と子どもがこぼしても、「そうだよね、気になるよね」とまず共感します。そのうえで「次はごはんの時間を避けて出かけようか」と一緒に作戦を立てると、ストレスが「工夫」に変わっていきます。

⑤ 「犬がいるからできない」を、子どもや犬のせいにしない

予定どおりに動けないとき、つい「犬がいるからね」と口にしてしまいがちです。でも、その言い方が続くと、子どもは犬を「制限の原因」として見るようになってしまいます。「今日はお留守番チームと、お出かけチームに分かれよう」など、誰のせいにもしない言葉を選ぶことが、親の大切なフォローになります。

⑥ ときには「犬抜きで出かけたい」という本音も受け止める

犬が好きな子でも、「今日は犬のことを気にせず遊びたい」と思う日はあります。それを「冷たい」と責めないであげてください。たまに犬を信頼できる人に預けたり、家族で交代したりして、子どもだけの時間も作る。少し離れる時間があるからこそ、また犬に会えるうれしさも戻ってきます。

⑦ 留守番の裏にある「待っていてくれる存在」を言葉にする

「早く帰らなきゃ」は、裏を返せば「帰る場所で待っていてくれる存在がいる」ということです。玄関を開けたときに全力で迎えてくれる犬の姿は、ほかでは得られないもの。「お留守番ありがとう、の気持ちで帰ろうね」と、制限の裏にある温かさを、親が言葉にして子どもに渡してあげましょう。

⑧ 犬と一緒だからこそできる体験を、意識的に増やす

制限ばかりに目が向くと、犬との暮らしが「がまんの連続」に感じられてしまいます。犬と入れるカフェ、一緒に行ける公園やドッグラン、川や山――犬がいるからこそ広がる時間も、意識して増やしてみてください。「犬がいてよかった」と子どもが実感できる体験が、制限とのバランスを取ってくれます。

⑨ 「大変だったこと」と「うれしかったこと」を家族で振り返る

一日の終わりや週末に、「今日は犬がいて大変だったこと」「うれしかったこと」を家族で軽く話してみてください。大変さも、うれしさも、両方を言葉にすると、子どもの中で「犬との暮らし」が立体的になります。大変さを隠さず、でもうれしさもちゃんと数える――その積み重ねが、子どもの納得につながります。

⑩ 「それでも一緒にいたい」と子ども自身が思えるよう寄りそう

犬との暮らしには、たしかに制限があります。でも、その大変さは「一緒に暮らしてみないとわからない、たくさんの幸せ」とセットです。寝るときにそばに来てくれること、悲しいときに寄りそってくれること――親が「大変だけど、いいこともたくさんあるね」と日々感じている姿こそ、子どもにとって何よりのフォローになります。

制限は「犬を飼う責任」とワンセット

犬と暮らすということは、行動に少し制限がかかるということでもあります。でも、その制限は「ひとつの命を預かっている責任」の裏返しです。不便さを無理にゼロにしようとするのではなく、「責任があるからこその不便なんだ」と家族で受け止められると、子どもの見方も少しずつ変わっていきます。

大変さの先にある「宝物」を、一緒に見つける

犬との暮らしは、思いどおりにいかないことの連続です。それでも、一緒に暮らした人にしかわからない、かけがえのない時間がたくさんあります。その「宝物」は、誰かに教わるものではなく、日々の暮らしのなかで家族と一緒に見つけていくもの。親が楽しそうにしている姿が、子どもにとっていちばんの道しるべになります。

シリーズの今後について

「ワンちゃん&子供との生活編」は、子どもの成長に合わせて変わっていく、犬との暮らしを追っていくシリーズです。これからも、日々の暮らしのなかのリアルな悩みと、その先にある幸せを、一緒に見ていけたらうれしいです。

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