※本記事はアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト等)を含みます。
「100点じゃないと、なんだか落ち着かない」
「ちゃんとしなきゃ、ちゃんとしなきゃ、で疲れる」
「完璧主義を、もう少しゆるめたい」
こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしているしおこめパパです。3大幸福論編・アラン編㉔、テーマは「アランに学ぶ完璧主義からの自由5レッスン」です。
アラン編は「完璧でなくていい、続けることが大事」を繰り返してきました。今回はその核を、完璧主義に苦しむ人に向けて5つに整理してお届けします。アドラー編㉕完璧主義編とも地続きですが、アランは身体と所作の視点でこのテーマを深めます。
完璧は一度きりの花火、60点の継続はずっと続く灯火。
ケアマネ業務で完璧主義の方ほど、介護や子育てで早く燃え尽きるのを何度も見てきました。完璧を求めるほど、続かない――これは介護現場でもアラン哲学でも、完全に一致する真実です。
完璧主義からの自由アランの5レッスン
ここからご紹介する5つは、完璧主義を全否定するものではありません。完璧主義のいい部分を残しつつ、自分を傷つけない形に整え直すための実践です。
① 「完璧」より「続く形」を選ぶ
アランは「持続するものだけが、本当に効く」と書きました。1日100点を取って燃え尽きるより、毎日60点を続けるほうが、ずっと遠くまで歩けます。これがアラン哲学の核心。完璧主義をゆるめる第一歩は、続けやすさを物差しにすること。
「これなら毎日できる」を、自分の判断基準にする。1日10分でいい、1日3行でいい、1日1呼吸でいい。意志は爆発させるものではなく、薄く長く伸ばすもの。これがアラン的な完璧主義からの脱出口です。
② 「形だけ始める」で、完璧主義を外す
アラン編⑤で扱った「形だけ始める」が、完璧主義に強く効きます。完璧にやろうとすると始められない。だからまず「とりあえず始める」。読書したくないなら本を開くだけ、運動したくないなら靴を履くだけ。
完璧主義者ほど、始める前に準備に時間をかけすぎます。準備の完璧を捨てて、形だけ動く。動き出せば、完璧主義はいつの間にか外れる。これは私自身、何度も助けられた実践です。
③ 「不完全である勇気」を持つ
これはアドラー編㉕完璧主義編と完全に同じテーマです。アランも「不完全さは、関係の入口」と捉えました。完璧でいる人より、不完全な人のほうが、他者と深くつながれる。完璧は孤立への一歩です。
「できないことがある自分」を、欠陥として扱わず、関わりの入口として受け取る。「助けて」と言えるのは、不完全である勇気を持っている証拠。完璧主義者ほど、頼ることが下手。手放しの練習をしましょう。
④ 「他人の物差し」を持ち込まない
完璧主義の物差しは、たいてい外から借りてきたものです。社会の理想、SNSの誰か、過去の優等生の自分――それらを物差しにすると、完璧は永遠に届きません。自分基準の物差しに戻すことが、完璧主義からの自由です。
3か月前の自分より整っているか。自分のキャパで、今日できることをやれたか。他人ではなく、過去の自分と比べる。アラン編⑲ストア派編「変えられないものは受け入れる」と同じ実践です。
⑤ 「自分への勇気づけ」を仕組みにする
完璧主義者ほど、自分にだけは厳しい。アラン編㉑で扱った「夜のできたことを書く」を、完璧主義者にこそ届けたい実践です。「今日もよくやった、自分」と毎晩自分に渡す。気分が乗らなくても、まず言葉が先で大丈夫です。
完璧でない自分に、毎日勇気づけを渡し続ける。勇気づけは、他人だけでなく自分にも必要。これがアラン×アドラーが共有する、いちばん静かで力強い処方です。

アランの『幸福論』を、もっと深めたい方へ
ここまでの5つのレッスンを読んで「アランの哲学そのものに、もう一歩近づきたい」と感じた方には、『哲学講義』(アラン著・中村雄二郎訳/白水iクラシックス)がおすすめです。アランが講義として組み立てた哲学の核を、日本を代表する哲学者・中村雄二郎が訳した一冊。完璧主義をゆるめる土台が、哲学的に深く理解できます。
完璧をやめると、毎日が続く
続く形を選ぶ、形だけ始める、不完全である勇気、他人の物差しを持ち込まない、自分への勇気づけ――この5つは全部、「完璧を捨てる勇気」の実践です。アランの教えは、ストイックに見えて、実は完璧主義を解放してくれる優しい哲学です。
完璧主義をやめられない日があってもいい
わかっていても、つい100点を目指してしまう日。あって当然です。完璧主義そのものを、責めないことのほうが大事。完璧主義のおかげで、あなたはここまで丁寧にやってきたんです。今日は完璧でいい。明日、ちょっと力を抜くだけで十分です。

あわせて読みたい一冊
アラン『幸福論』を、ビジネスパーソン向けの読みやすい現代語訳で日々開きたい方には、『幸福論』(アラン著・村井章子訳/日経BP)もおすすめです。経済書翻訳でも知られる村井章子氏による、明快な日本語訳。完璧主義をビジネス場面で手放したい方にぴったりの一冊です。
シリーズの今後について
次回㉕は「アランに学ぶ小さな喜びの見つけ方5レッスン」をお届けします。日常に隠れた喜びを見つける目を、アランの言葉で育てる実践を整理します。「3大幸福論編・アラン編」はシリーズ全30回まで継続予定です。
このシリーズの他の記事
- 3大幸福論編・アラン編① アラン『幸福論』入門|「幸福は作るもの」5つの基本
- 3大幸福論編・アラン編② アラン『幸福論』の核──気分・身体・行動を整える5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編③ 想像力との付き合い方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編④ 怒り・不機嫌との付き合い方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑤ 行動と意志──幸福を作る決意のレッスン5
- 3大幸福論編・アラン編⑥ アラン流の人間関係──礼儀作法と他者との距離5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑦ アランに学ぶ家族・夫婦の幸福5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑧ アランに学ぶ子育て・教育5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑨ アランに学ぶ仕事と退屈の処方箋5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑩ アランに学ぶ友情の育て方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑪ アランに学ぶ健康・身体の整え方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑫ アランに学ぶ病・老い・死との向き合い方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑬ アランに学ぶお金との付き合い方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑭ アランに学ぶ悲しみ・嘆きとの付き合い方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑮ アランに学ぶ詩・芸術・美との出会い方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑯ アランに学ぶ会話・話し方5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑰ アランに学ぶ独りの時間・孤独5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑱ アランに学ぶ情念の整理──スピノザに学んだアラン哲学5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑲ アランに学ぶストア派的な知恵5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編⑳ アラン編・中間総括──①〜⑲をぎゅっと一枚に5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編㉑ アランに学ぶ上機嫌の作り方──朝・夜の習慣5レッスン
- 3大幸福論編・アラン編㉒ アランに学ぶ介護・親世代との関わり方5レッスン──ケアマネ視点で
- 3大幸福論編・アラン編㉓ アランに学ぶ人生後半・老いる勇気5レッスン
- 前シリーズ・アドラーの教え編㉚ 幸福についてのアドラーの教えを深掘り|次シリーズへの橋渡し


コメント