【アドラーの教え編⑤】「目的論」を使いこなす5レッスン|過去ではなく目的で考える

※本記事はアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト)を含みます。紹介している書籍は、筆者が内容を確認したうえで掲載しています。

「過去のせいにしても何も変わらない、とわかってはいる」
「『あの経験があるから今がダメ』が口ぐせになっている」
「変わりたいのに変われない自分が、だんだん嫌になる」

こんにちは、社会福祉士・ケアマネジャーをしているしおこめパパです。アドラーの教え編⑤、テーマは「目的論」を使いこなす5レッスンです。

アドラー心理学のいちばんの特徴が、この「目的論」です。「過去の原因」ではなく「今の目的」から人の行動を見る――この視点に切り替わると、人生はぐっと前向きで、軽いものになります。

「過去にこうされたから、今こうなった」ではなく、「今こうしたい目的があるから、こうしている」。視点が変わると、変われる余地が見えてきます。

「過去のせいだ」と考えているあいだは、変わるカギを過去に預けたままです。目的論は、そのカギを「今の自分」の手に取り戻す考え方。今回は5つのレッスンでお伝えします。

「目的論」を使いこなす5つのレッスン

原因論は「なぜそうなったか(過去)」を問い、目的論は「何のためにそうしているか(今)」を問います。同じ出来事も、見る角度でまったく違って見えます。

① 原因論と目的論:同じ出来事の、2つの見方

「人見知りだから初対面が苦手」――これは原因論です。目的論で見ると、「傷つきたくない、という目的のために、人と距離を取っている」となります。性格が苦手を生むのではなく、目的が行動を選んでいるという見方です。

この見方の何がいいかというと、「変えられる」という希望が生まれること。性格は簡単には変わりませんが、目的は「今ここ」で選び直せます。原因論は過去で止まり、目的論は未来へ開いていきます。

② 「怒り」にも目的がある

子どもに大声を出してしまったとき、私たちは「カッとなったから」と考えます。でも目的論では、「相手を動かす・自分の主張を通すという目的のために、怒りという感情を使った」と捉えます。

これは自分を責めるための見方ではありません。「怒り以外の手段でも、その目的は果たせるのでは?」と気づくための見方です。「落ち着いた声で頼む」という別の道が見えた瞬間、怒りに頼らなくてよくなります。

③ 「できない理由」は「やらない目的」かもしれない

「時間がないから」「自信がないから」――何かをやらないとき、私たちは理由を並べます。目的論はここで、少しドキッとする問いを投げます。「本当はやらずにいたい、という目的があるのでは?」

やらなければ、失敗して傷つくこともありません。「できない理由」は、その安全地帯にとどまるための説明かもしれない。これに気づけると、「では、どうなりたいのか」という本当の問いに進めます。責めるためでなく、前に進むための気づきです。

④ 子育てで使う:子どもの行動の「目的」を読む

子どもが急にぐずる、わざと困らせる――そんなとき「なんでこんなことを」と原因を探すと、たいてい行きづまります。目的論で「この子は、これで何を得ようとしているのか」と見ると、景色が変わります。

多くの場合、その目的は「注目してほしい」「自分を見てほしい」です。だとすれば、困った行動を叱るより、ふだんから「見ているよ」を伝えるほうが効く。目的が読めると、対応の方向が定まります。

⑤ 未来は「いま」から始められる

目的論のいちばんの贈り物は、「過去がどうであれ、今この瞬間から方向を変えられる」という自由です。つらい過去があっても、それが未来を縛る鎖になるとは限りません。

「あの経験があったから今がある」と意味づけし直すのも、自分の選択。過去は変えられないけれど、過去の意味は、今の自分が決められる。これが目的論のいちばん希望のあるメッセージです。

アドラー心理学を、もっと深めたい方へ

ここまでの5つのレッスンを読んで「目的論をふくむアドラー心理学を、もっとやさしく学び直したい」と感じた方には、『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! アドラー心理学』(西東社)がおすすめです。豊富なイラストと図解で、専門用語につまずかずに全体像をつかめる一冊です。

イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! アドラー心理学 | 鈴木義也 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで鈴木義也のイラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! アドラー心理学。アマゾンならポイント還元本が多数。鈴木義也作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またイラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! アドラー心理学もアマ…

原因さがしを、やさしくやめてみる

「なぜこうなったんだろう」と原因をさがすクセは、ときに自分や誰かを責める方向に進みがちです。目的論は、その問いを「これからどうしたい?」に置きかえます。問いが変わると、出てくる答えも、心の向きも変わっていきます。

過去を否定しなくていい

目的論は「過去なんて関係ない」と切り捨てる冷たい考え方ではありません。つらかった過去は、ちゃんとつらかったと認めていい。そのうえで、「その経験を、これからの自分がどう生かすか」を選ぶ。過去への敬意と、未来への自由は両立します。

あわせて読みたい一冊

今回の学びをひととおりおさらいしたい方は、『決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本』(吉田浩 著・岩井俊憲 監修/明日香出版社)もおすすめです。身近な人間関係を題材にしたマンガで、アドラー心理学の要点を短時間で見渡せる一冊です。

Amazon.co.jp: 決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本 eBook : 吉田 浩: 本
Amazon.co.jp: 決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本 eBook : 吉田 浩: 本

シリーズの今後について

次回⑥は、「共同体感覚」の育て方です。「ここにいていい」という居場所の感覚は、実は自分で育てられるもの。その具体的な手順を5レッスンでお届けします。

このシリーズの他の記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました